どこかに、きっとあると信じられる世界
2014/08/14
初めておすすめ本を担当するにあたり、どの本にしようか、ずいぶんと迷いました。
が、やはり、この方の本しかない!です。
今年3月、「児童文学のノーベル賞」と言われる国際アンデルセン賞の作家賞を受賞された上橋菜穂子さんの代表作『精霊の守り人』をはじめとする「守り人シリーズ」全10巻をご紹介します。
バルサという30歳の女用心棒が、精霊の卵を体内に宿した皇子チャグムを守るために奮闘する物語。
この2人を中心に、異界と人の世界が交錯する壮大なファンタジーが10巻にわたって描かれています。
児童文学の棚に置かれている本で、ファンタジーというと、大人のみなさんが手にとられることが少なくなりそうですが、まずは、1巻目『精霊の守り人』を手にとって読んでみてください。
上橋さんの描かれた、実在の国ではないけど、どこかに、きっとあると信じられる世界、そこに生きる人々の息遣いまで感じることができると思います。
つい先ごろ、この「守り人シリーズ」全10巻を、NHKで大河ファンタジーとして実写ドラマ化することが発表されました。
主人公バルサは、綾瀬はるかさんが演じられるそうですよ。
2016年春から3年にわたって放送されるのだとか。
1ファンとしては、いまからドキドキわくわくです♪
10巻すべてを読み切るのには、少々エネルギーを必要とするかもしれません。
でも、ご安心を(笑)
実写ドラマ化される2016年の春までには、まだまだ時間があります。
いまなら全巻そろっていますので、ぜひ。
挿絵、装丁の美しさも、楽しんでいただきたいです。(sa)