いろいろな考えに触れる
2015/11/05
図書館の窓辺も秋らしさが出てきました。
スタッフのオススメの『秋の一冊』第3弾、何がいいだろうと考えていましたが、4年前の秋に読んだこの一冊をご紹介しようと思います。
『人間の建設』
(小林秀雄、岡潔)
私自身も何かで紹介されていたのをみて、興味をひかれて読みました。
文芸評論家の小林秀雄と、数学者の岡潔の対談集です。
ちょっと難しそうだな…と思いつつ読み始めましたが、よくわからない部分はあったものの、最後までおもしろく読み切りました。
特に、岡潔の語る数学の世界は、数学が苦手だった私にも、なんだかおもしろそうだなと感じられました。二人の会話が多方面に及ぶのも好奇心がくすぐられ、その後それぞれの著作も読んだのを覚えています。
それまで読んでいた本は、小説が中心だったのですが、この本をきっかけにエッセイも読むようになった気がしています。直接会って話を聴くことはできないけれど、エッセイを読むことでその人の考えを知ることができる。
秋の夜、みなさんも、この一冊に限らず、エッセイに挑戦してみてはいかがでしょう。
(aiko)