『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』
2020/08/17
『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』 ブレイディみかこ著
「おっさんを書いてください」という編集者さんの言葉からうまれただけあって、こちらのエッセイではどのページにもブレイディさんが出会ったイギリスのおじさん達が登場します。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』では、子どもたちの成長する姿やたくましさに涙が出そうになりましたが、こちらの本ではおじさん達の哀愁漂う姿に涙が出そうになりました。
そしておじさん達から漂う哀愁は世界共通なのか、このおじさんはAさんに似ている、こっちのおじさんはBさんに似ていると、どのおじさんの話を読んでも今まで出会ったおじさん達の顔が浮かんできました。
どうか、この本で書かれているイギリスのおじさん達のように上手くいかない日やどうしようもない日があったとしても、笑って生きていてくれることを願うばかりです。
また、こちらの本ではおじさん達の言動の背景にあるイギリスという国の歴史や政治についても書かれているので、イギリスについてちょっと知りたいなと思っている方にもおすすめです。
(スタッフE.T)
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