30代、40代女性が主人公の物語
2020/08/17
女性は年齢を重ねるごとに、同年代の生活や立場はどんどん多様になりますね。
まわりを見渡して、時に不安や不満、孤独に押しつぶされそうになるのは誰しもが通る道なのだと思います。
そんな時に読みたいのは、それぞれの「今」を一生懸命生きる女性たちの物語です。
タイプの違う悩み多きアラフォー女性が主人公の3作をご紹介します。
『対岸の彼女』 角田光代 著
この物語に出てくる女性は、子育てしながらパートを始めた主婦、小夜子(35歳)と、ベンチャー企業の社長、葵(35歳)、そして葵の高校生時代の物語に登場する同級生、ナナコ。多様化した現代を生きる女性の友情と亀裂が描かれています。第132回直木賞受賞作。
『コンビニ人間』 村田さやか 著
世の中の人が信じる「普通」とは何なのか。子どもの頃から社会の常識になじめず、同級生からは不思議がられながらも、自分の生き方をつらぬく36歳未婚女性の物語。155回芥川賞受賞作。
『マチネの終わりに』 平野啓一郎 著
主人公の女性は聡明な美人ジャーナリスト、洋子(40歳)。物語の舞台は、日本、イラク、パリ、アメリカ、と移り変わります。世界を飛びまわりながら長い時間をかけて想い続ける大人の恋愛が、巧みな表現で描かれています。映画にもなりました。
(スタッフY.N)
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